③
映画の感想を語りながらコーヒーが底をついたころ、ようやく店を出ようかという空気感になったころ
「そろそろ出ようか。」
と彼が切り出す。
ここまでの二人の時間を名残惜しみながら、うんと返事をし店を出る。
店を出ると、湿気と生ぬるい空気が全身を包み、夏を感じて心が上ずる。
彼もそう感じているだろうかと気になって見上げると目があって
「ん?」
と彼に聞かれ、何でもないと返事してしまう。
でもやっぱりこの気象について話したくて、夏の夜って感じの空気だね。と声をかける。
「そうだね。このまま時が止まってもいいくらい好きだな。」
と言われ、夏に言ったのか私に言ったのか頭の中が混乱しはじめる。
ふと彼が
「花火する?」
と、この夏っぽい夜をまだ楽しみたいという様子で提案してきた。
私にとっても願ったり叶ったりだった。さっきの言葉は夏に言ったの?私に言ったの?と、夏にジェラシーを感じながら彼の提案を上機嫌でうん。と返事した。
②
ケーキを食べながら今後の予定とか決めちゃって。
次はテーマパークに行こうね!って決めてからお店を出て、向かうのは映画館。
一番端の二席ずつしかない席を選んで流行りの映画を一緒に見る。
見終わったらまたカフェに入って映画の感想を言い合う時間が愛おしい。
「最後にお互いの夢を叶えて再会するも、叶わない恋ってせつなくて今まで感じたことのない感情になったね。」
なんて、どっぷりと映画の世界に浸かり込んで。
まだ出演した人がどこか歩いているんじゃないかと錯覚するほど感想を言い合う。
恋心
あの人を思うと指先がじんじんする。心臓がどきどきしていることが指先で分かる。
今のところ、あの人は私を選んでくれているのだけど、ずっと私を選んでくれるように今からできるだけの努力をしていこうと意気込んでいる。
筋トレをして引き締まった身体を目指し、沢山食べて女性らしいお肉を付けて、彼が私を見て魅力的だなと思ってもらえるように努力している。
遠距離なこともあり、なかなか会えないのが功を奏した。
顔のスキンケアしかしてこなかった身体は、キューピーちゃんみたいだ。。。
筋トレの結果が出るのが三カ月後らしいので、時間が必要なわけだ。今がチャンスだと、筋トレを日々している。
三か月で効果が出てくれたら良い方だと思わない?私、それ以上かかると思ってるの。
ラ○ザップに通わないと三か月で効果は出ないよね。。。
でも幸いなことに田舎にライザップはないので自宅でするしかない!
恋の忘れ方
人は忘れるから生きていけるらしい。
全てのことを覚えていては生きていけない。
忘れたくないことを忘れるのは困るが、副作用と同じだ。
しかし、人は忘れたいと思うことほど忘れにくい。例えば恋だ。
誰かを好きになる気持ちは全生物共通していると思う。魚の世界だってそうだ。
恋を忘れるには次の恋、というけれど、そんなに簡単に見つかるのなら苦労はしないし失恋をテーマにした映画も小説もヒットしないだろうが実際はヒットしている。
恋に忘れ方なんてあるのか。
それすら忘れた。
この先の道はどこに繋がっているのだろうか
人生はいつでもやり直せる。
本当だろうか。時間は常に進んでいて、今日がこれからで一番若いと言われている。
三十路を過ぎてから、人生に焦りが見えはじめた。何に焦っているのか。
生活の基盤が無いから?それ以上に先が見えない焦燥感の方が強い。
このままでいいのか、信じていていいのか。
日本は無宗教だと言われるが、私は神を信じたい。この10年、苦労してきたのだ。そろそろご褒美があってもいいでしょ?
先が見えないのは、他でもない自分の責任だ。
先を見ようとするのも自分次第。常にインプットをしていかないと自分の考えなんてできない。
左利きのエレンという作品で今まさに出てきている言葉
「照らす側の光」に私はなりたい。
照らしたいのは人々の人生だ。それが、clear~side storyでサイドストーリーをどうしても入れたかった理由。それが書きたかった。
利益のある情報を読んでいたら、興味のある記事が付いていた、と思ってくれたら嬉しいな。私のやりたいことだから。
どちらの道を選ぶか
人に声をかけるとき、自分は選択しているのだと思う。
誰に、どんな内容で声をかけるか。無意識に選んでいる。
それを意識してする場合もある。
それは、今後進む道を選ぶのと同義だと言っても過言ではないと思っている。
言霊に導かれて歩みを進めているのだろう。
それを考えると、独り言も力があることになる。
頭で考えているだけでなく、声に出して言うことで外に向かって力が発生する。考えている間は内に向かって力が発生していることになる。
自分の力を、外に向かって発信することが話すことだとすると、日々私たちは何度も決断をしながら生きている。
それって凄いことだ。人は1日に決断できる量が決まっているらしい。
だから決断する機会が多い偉い人はその日着る服を決めることをしないらしい。同じ服を何着も持っているというのはよく聞く話だ。
私は決断することも行動に移すことも苦にならないのだが、それが特技なわけではない。
それが得意な人の代表的な例は社長さんや芸人さん、タレントさんだと思う。
昨日と同じ話になるのだが、私もいつか相談役のようなものをしてみたいと思う。
今日言いたいことは、話す相手は選べよ、ということ。
倦怠感
何もする気にならない、なれない「倦怠感」がずっと私にへばりついて離れない。
寝ていれば楽なのだが、時間がもったいないと思ってしまう。なのに何もできない。そんなことあるの?ってくらい、身体と頭がずれている。
とにかく、何かをしていることで前に0.25歩ずつでも進んでいるように思っているが、拭いきれないだるさは私をイラつかせる。
そういえば、以前有名な占い師さんのところに行ったのだが、何も話していないのにピンポイントで当てられてびっくりした。あの人は本物かもしれない。
最後には、今日は面白い人に会えたと言っていくれた。私って何なのだろう?
人と違う人だということは鬱になっている間感じていたことだ。それが、私自身を変えてしまったのか、もしくは変わった人だったから鬱になったのか、果たしてどちらか。
長く鬱になっていた時期があると話すと、あなたは強いはずだと言われた。
そうだな、強かったから今鬱が治ったのかもしれませんと言ってみたけど、本当にそうだと今は感じる。
あと、他の人と違う世界を見ていると言われた。あなたしか感じていない世界があると。
本を読むことも書くことも好きだと、タロットカードを引き終わって最初に言われた。
あなたにしか書けないものがあるから、それを書きなさいと言われた。自分がしたいことをする、それが大切だと。自分が嫌だ、したくないと感じることはしなくていい方向に進めなさいと言われた。
占いに行く前から私はやりたくない今の仕事を8月いっぱいで辞めることを決断し、書く仕事ができる東京に行く準備をしている。
占い通りだと感じた。やっぱり、太古の昔からあるスピリチュアル的なことは当たることがある。
半信半疑とワクワクを持っていくのだけど、今回は今の私の判断はあながち間違っていないと背中を押された気分だ。
また、何かのきっかけがあれば行ってみたい。
今日言いたいことは、第六感ってあるよね、ってこと。