コンビニで花火とライターを買って海に向かう。

 

夜の生暖かい風がそよぐ。

 

石をずっと蹴ってみたり、今日のことを話したり。

 

歩くには海は少し遠かった。途中で疲れてきてしまった私は僅かに無口になる。

それに気づいた彼が

「疲れた?おんぶしてあげようか?」

と子どもをあやすように言う。

 

少し甘えたかった私は、引っ張って。と言って手を差し出した。

 

手を繋ぎながら二人で海まで歩く。

 

少し疲れたけど、この時間が永遠に続いてもいいなと願っていた。